COLUMN コラム
山下ホームの不動産お役立ちコラムです
札幌で建売住宅を購入するときに「本当にかかるお金」徹底解説

目次
建売住宅購入で「お金の不安」をなくすために
札幌で建売住宅の購入を検討する際、多くの方が最初に抱える不安は「いったい全部でいくらかかるのか?」というお金の問題です。広告に掲載されている価格だけを見て「この金額なら買えそう」と思っても、実際に話を進めていくと「それ以外にこんな費用もかかるの?」と驚くケースが少なくありません。
特に初めて家を買う方にとっては、住宅購入に伴う費用の全体像を把握するのは難しく、思わぬ出費で予算オーバーしてしまうリスクもあります。
このような事態を避けるためにも、建売住宅に関する費用を正しく理解することが大切です。購入時に発生する「初期費用」、購入後に続く「維持費」、入居前後にかかる「オプション費用」など、あらかじめ全体像を把握しておくことで資金計画が立てやすくなり、不安を減らすことができます。
また、札幌という地域の特性にも注目すべきです。たとえば冬場の暖房費のように、他の地域とは異なるランニングコストが発生するため、こうした点も含めてトータルで「本当にかかるお金」を把握することが後悔しない住宅購入への第一歩となります。
札幌の建売住宅「本体価格」だけでは終わらない
建売住宅の広告やチラシを見ると、「2,680万円!」などと大きく表示された価格に目が行きます。しかしこの「本体価格」には全ての費用が含まれているわけではありません。本体価格とは、建物そのものと土地の価格を指すことが一般的ですが、実際にはそれ以外にも多くの費用が発生します。
本体価格に含まれるもの・含まれないもの
本体価格には、建物の構造・外壁・屋根・内装・水回り設備(キッチン、トイレ、バスなど)が含まれるのが一般的です。しかし、カーテンレールやエアコン、照明器具、テレビアンテナ、外構工事(駐車スペースやフェンスなど)は含まれていない場合が多く、購入後に別途費用がかかることがあります。また、消費税も建物部分には課税されますが、土地部分にはかからないため、税額の計算も注意が必要です。
追加費用になりやすい「付帯工事」とは
本体価格のほかに必要になるのが「付帯工事費」です。給排水管の引き込みや電気・ガスの配管工事、地盤改良、外構工事などを含みます。札幌では雪対策のためにロードヒーティングや雪止めの設置が求められることがあり、これも追加費用に直結します。
「本体価格=すべての費用」と思い込まず、追加で発生するコストまで視野に入れて資金計画を立てることがとても大切です。
住宅購入時にかかる諸費用(初期費用)をすべて洗い出す
建売住宅を購入する際に意外と見落としがちなのが「初期費用」です。物件価格の5〜10%程度が目安とされていますが、具体的な内訳を知らずに契約を進めてしまうと、予想以上の出費に驚くことも。ここでは札幌で建売住宅を購入する場合に必要となる代表的な初期費用を紹介します。
登記費用・印紙税
土地と建物の所有権を取得するためには登記が必要で、司法書士への依頼費用も含めて数十万円かかります。また、売買契約書やローン契約書には印紙税(1〜2万円程度)が必要です。
住宅ローン手数料・保証料
住宅ローンを利用する場合、銀行等に支払う手数料や保証料が発生します。保証料は借入額や返済期間によって異なり、数十万円になることもあります。
仲介手数料はかかる?直接販売との違い
不動産会社が仲介する場合、仲介手数料がかかります。一般的には「(物件価格×3%+6万円)+消費税」が上限で、2,500万円の物件なら約90万円ほどです。売主が直接販売している物件なら仲介手数料不要の場合もあるので、確認しましょう。
火災・地震保険、引越し費用
住宅ローンを組む際には火災保険の加入が義務付けられていることが多く、地震保険も追加可能。保険料は数万円〜十数万円。さらに引越し費用や新居の家具・家電購入費なども予算に組み込みましょう。
札幌で建売住宅を買ったあとの「毎月・毎年かかるお金」
建売住宅を購入した後も、住宅ローン返済以外に継続的な費用(ランニングコスト)がかかります。札幌の特性を踏まえて毎月・毎年発生する主な費用を押さえましょう。
固定資産税・都市計画税
住宅を所有すると毎年固定資産税・都市計画税が課税されます。新築住宅には3年(条件により5年)の軽減措置あり。札幌市の税率は標準的ですが、評価額によって数万円〜十数万円の支払いになることもあります。
光熱費(札幌の冬は暖房費に注意!)
札幌の住宅で特に注意すべきは光熱費、特に冬場の暖房費です。断熱性能や暖房方式によっては月2〜3万円にのぼることも。住宅選びの段階で光熱費の目安を確認しましょう。
町内会費や管理費
分譲地内の建売住宅の場合、町内会費やごみ収集・清掃のための管理費がかかる場合があります。月数百円〜千円程度が相場。除雪協力金など札幌特有の費用も発生することがあります。
定期的な支出を生活費にしっかり組み込むことが、無理のないマイホーム生活のカギです。
オプション工事・リフォームで発生する追加費用に注意
建売住宅は「完成した状態で購入できる」点が魅力ですが、実際にはそのまま住めるとは限りません。生活に必要な設備や外構部分がオプション扱いとなっていることが多く、入居前後に追加の工事が必要になります。
代表的なのがカーテンレールや照明器具、エアコンです。全室分で10万円以上、エアコンは台数や性能によって数十万円かかる場合も。
また、カーポートやフェンスといった外構工事も見落としがち。札幌ではカーポートやロードヒーティング(車庫前の融雪装置)が必要になることも多く、カーポート設置は20〜50万円、ロードヒーティングは100万円近くかかる場合もあります。
さらに「リビングにアクセントクロスを入れたい」「トイレの収納を増やしたい」など、リフォームやカスタマイズを後から追加するケースも少なくありません。積み重なると大きな金額になるため注意しましょう。
「この家に住むためにあといくら必要か?」という視点で見積もりをとることが後悔しない住宅購入につながります。
建売住宅の「見積もり」を比較するときのポイント
建売住宅を選ぶ際、「価格」だけで決めてしまうのは危険です。見積もりの内訳をよく見ると、含まれている内容に大きな差があることがあります。見積書の読み解き方と比較のポイントを押さえておきましょう。
見積もりに含まれる範囲を必ず確認
建物本体価格のほかに、外構工事、給排水引き込み、照明・カーテンレール、エアコン、登記費用などが含まれているかどうかをしっかり確認しましょう。これらが「別途工事」や「お客様負担」となっている場合は、後から追加で数十万円〜100万円単位の費用が発生することもあります。
複数の物件を比較する際のチェックリスト
- 表示価格に消費税は含まれているか
- 付帯工事や諸費用の見積もりが明示されているか
- 使用している建材や設備のグレード
- 土地の整備状況(舗装、フェンス、境界ブロックなど)
- 光熱費の目安(断熱性能、暖房方式)
営業担当者や施工会社に事前に確認すべき質問例
・この見積もり以外に追加でかかる可能性がある費用は?
・引き渡しまでに必要な工程と費用は?
・住み始めるまでに何を準備する必要があるか?
「安さ」ではなく「総合的なコストパフォーマンス」重視が後悔しない住宅購入につながります。
まとめ:建売住宅購入で「後悔しない」ために知っておくべきこと
札幌で建売住宅を購入する際には、「本体価格」だけで判断せず、実際にかかる総費用をしっかりと把握することが何より重要です。
広告に表示された価格に惑わされず、付帯工事費・登記費用・住宅ローン手数料・保険料・引越し費用、生活を始めてから必要になる光熱費や町内会費、外構・オプション工事など、すべての出費を見積もることが後悔しない住宅購入への第一歩です。
特に札幌は冬の寒さや積雪という地域特有の環境が住宅に大きな影響を与えるため、暖房費や雪対策にかかる費用も考慮に入れる必要があります。断熱性能、暖房方式、ロードヒーティングの有無などによってランニングコストが大きく変わるため、生活後の支出にも目を向けたうえで判断しましょう。
また、複数の見積もりを比較し、何が含まれていて何が含まれていないのか、オプションの必要性を見極めることも重要です。営業担当者にしっかり質問し、疑問点を解消することで、思わぬトラブルや追加費用の発生を防ぐことができます。
最終的に大切なのは、「家族が無理なく暮らしていける家」であるかどうか。購入後の生活が苦しくなるような資金計画では、せっかくの夢のマイホームもストレスの原因になってしまいます。維持費・生活コスト・使い勝手まで含めて総合的に判断し、自分たちのライフスタイルに合った住まいを選びましょう。